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武田百合子と枇杷
武田百合子さんの書く淡泊だけれど、冷たくない文章が好きです。

特に好きなのが ”ことばの食卓”というエッセイの冒頭の 「枇杷」という文。

梅雨の時期にスーパーに枇杷が並ぶと、必ずこの文を思い出す。そして私は武田家の食卓に座って、枇杷を食べている感覚に陥るのです。



 〜向かい合って食べていた人は、見ることも聴くことも触ることも出来ない、「物」となって消え失せ、私だけ残って食べ続けているのですが、納得いかず、ふと、あたりを見まわしてしまう。
 ひょっとしたらあのとき、枇杷を食べていたのだけれど、あの人の指と手も食べてしまったのかな。−そんな気がしてきます。夫が二個食べ終わるまでの間に、私は八個食べたのをおぼえています。〜


            


 スーパーから枇杷が減っていくと、梅雨が明け暑い夏がやってきます。
author:Kaori, category:, 17:00
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