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地下鉄のザジ
 1月にスカパーで大好きなルイ・マル特集を放送していたので ”地下鉄のザジ”を観直しました。

相変わらずシュールで難解だけれど、パリの街を走るザジの姿はやっぱりカワイイから許してしまう。

     

 お話を理解するというよりも、映像をみて楽しむといった感じ。

 最後に「何が言いたいの?」な〜んて思ってしまう人は観ないほうが無難です・・・。

       


 そして、そんな折に本屋で偶然手に取った本がこちら

       

 ”地下鉄のザジ”の作者レーモン・クノーが書いた本。

 ”文体練習”というなにやら難しい題名がついていますが、中身はなんとも天才的な本!!

 クノーのコトバ遊びの連発です。この人賢いな〜って思ってしまう。そして、この難しいフランス語によるコトバ遊びを日本語に訳した方もまた天才!!


 まだまだ、知らなかった本が隠れているな〜って思ってしまった今日この頃。
     

     

    
author:Kaori, category:映画、本, 14:35
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地味さがいい女優〜キャリー・マリガン
  先週、録りだめしていた映画を1本観ました。



 『17歳の肖像』。

             


 主演のキャリー・マリガンの瑞々しい演技にノック・アウト!!

 久々にいいなぁ〜と思える女優さん。決して絶世の美人ではないのですが、なんかいい雰囲気でてるんですよ、この方

 映画の内容は単純で、16歳のジェニーという優秀な女学生が倍以上も年の離れた男性と恋に落ち、学校では決して『教育』されない様々な事を学んで?楽しんで?いき・・・。

 この映画の原題は『An Education』というのですが、邦題より原題のほうが私はしっくりきます。時として、無理な邦題がありますよね。抽象的(気取り)すぎてなんだか??な。

 そして、この映画の見所はかわいい衣装、かわいい町並み、かわいい言葉選び・・・。とってもイギリスらしい映画だと思います。私は特にエンディングのキャリーの言葉が可愛くて好きです。



 またキャリー・マリガン主演の映画でもう1本感慨深い映画が『わたしを離さないで』。
この映画は先にカズオ・イシグロの原作を読んでいて、とても悲しく切ないお話が印象に残っていました。全体的にグレートーンの悲しい世界を映画でどう映してくるかな?と楽しみにしていました。
 見事に原作のイメージを壊さず仕上がっていました。やっぱり、キャリーの内に秘めた演技がすばらしかったです。映像になるとまた更に悲しいストーリー・・・。私は好きですけど・・・。

             




 キャリー・マリガン。現在公開中の映画『シェイム』があったり、これから公開の『ドライブ』があったり、まだまだ目が離せません!
 





  〜おまけ〜

 カズオ・イシグロ(日本生まれのイギリス人)の本は『わたしを離さないで』の他に『日の名残』も名作です。イギリスで最高の文学賞ブッカー賞をとっており、アンソニー・ホプキンス主演で映画化もされましたね。映画は遠い遠い昔に観ましたが、原作を読んでいなかったのでちょっと読んでみようかな。原作と映画ってどちらか先にみた方がいいと、期待値があがってしまってガッカリすることがあるんですよね。なかなか、どっちにも満足って難しい・・・。

             


       


            
        

author:Kaori, category:映画、本, 22:54
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『サラの鍵』
 1942年7月16日、早朝のパリで何があったかご存知ですか?

 


 私は今年、知りました。




 ドキュメンタリー小説『サラの鍵』を読んで 、この日パリで起こったことを知りました。


 ナチス・ドイツ軍占領下のフランスで、大規模なユダヤ人狩りが行われ、13152人(その内子供は4115人)ものユダヤ人がパリの屋内競輪場ヴェルディブに強制連行され、数日押し込められたのちほとんどのユダヤ人がアウシュビッツ収容所に送られた、通称”ヴェルディブ事件”がおきた日です。

 この出来事が驚くべきことは、この一斉検挙を積極的に立案し、実行したのがフランス警察であるということです。(裏でナチス・ドイツの意向がはたらいてはいましたが。)

 戦後、ヴィシー政権崩壊ののち共和制が復活すると、この出来事は”自由の国フランス”の汚点としてタブー視されてきたそうです。なので、戦後生まれのフランス人はこの出来事自体を知らない人が多く、私達日本人が知らないのも当たり前かもしれません。

 

 そして、1995年7月16日、当時のシラク大統領が、450名のフランス人警官がユダヤ人の一斉検挙を行い彼らを無惨な死に追いやったことを認め、国家として正式に謝罪したそうです。

 この謝罪で”ヴェルディブ事件”を初めて知るフランス人は多かったそうで、多くのひとがショックを受けたそうです。まさか自国がナチス・ドイツと同じことをしていたとは。(でも、当時ユダヤ人を匿ったパリの人は沢山いてそれによって助かったユダヤ人は10000人いたそうです。)

 この『サラの鍵』の著者タチアナ・ド・ロネも、大きな衝撃を受けたその一人です。

 学校でも教えられなかったこの出来事を調べていくうちに、この悲惨な運命を辿った”ヴェルディブの子供達”を埋もれさせてはいけない、と思ったそうです。

 小説(ドキュメンタリーも含みます)の内容は上手く書き表せないのでここでは書きませんが、個人的には今年読んだ本で印象に残ったベスト3に入ります。

        

 そして、今回12月17日からこの『サラの鍵』の映画が上映されています。

 まだ、観ていないのですが気になっています。

 映画で映像化されたものを観るとまた苦しくなっちゃうよな・・・。

 

  監督はジル・パケ=ブレネール。まだとてもお若い監督さんです。

        

 同じ”ヴェルディブ事件”をあつかった映画で『黄色い星の子供たち』(ローズ・ボッシュ監督)をDVDで観ましたが、やはり悲しい内容でした。
 まだ、数十年前にこんなことがあったのかと思うと考えられません。 

 あの時の子供達の目はどんな目をしていたのだろう?

 あの子達は今度は幸せな時代、国に生まれ変われたかな?そうだといいな・・・。


 こういった内容の本や映画を観ると悲しくて、暗い気持ちになって・・・、じゃあ、なんでみるのかと云うことを今までは上手く言葉で表せられなかったのですが、先日、買った本の帯(この本はルワンダの虐殺のドキュメンタリー本です)にこんなことが書いてあって、「あぁ〜、そうか・・・」と思いました。


 『知らないことは「恥」どころか、「罪」になることもある』


 こんな凡人の私には何も出来ないけれど、こういう事があったこと、そこに多くの幼い犠牲者がいたことなどを知っていなければならない、と思うのです。知っていると、知らないとではそこに大きな差があるんではないかと。

 まだ、私には知らないことが溢れています。

 いい事も悪い事も、愉しい事も悲しい事も・・・。



 だから、まだまだ沢山、本を読み漁り映画を観まくります。







 悲しい内容になってしまったので、ここで癒し系を。

  〜おまけ〜

 本棚の3人組も冬支度。

 




 
 
author:Kaori, category:映画、本, 00:14
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