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武田百合子と枇杷
武田百合子さんの書く淡泊だけれど、冷たくない文章が好きです。

特に好きなのが ”ことばの食卓”というエッセイの冒頭の 「枇杷」という文。

梅雨の時期にスーパーに枇杷が並ぶと、必ずこの文を思い出す。そして私は武田家の食卓に座って、枇杷を食べている感覚に陥るのです。



 〜向かい合って食べていた人は、見ることも聴くことも触ることも出来ない、「物」となって消え失せ、私だけ残って食べ続けているのですが、納得いかず、ふと、あたりを見まわしてしまう。
 ひょっとしたらあのとき、枇杷を食べていたのだけれど、あの人の指と手も食べてしまったのかな。−そんな気がしてきます。夫が二個食べ終わるまでの間に、私は八個食べたのをおぼえています。〜


            


 スーパーから枇杷が減っていくと、梅雨が明け暑い夏がやってきます。
author:Kaori, category:, 17:00
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本好きだからウレシイのだ!
あっという間に今年もあと1日に・・・。

今年もたくさんの本を選んで、読んだな。


そして、今年ちょっと嬉しかったのは、先日続けて身の回りの方のことが本に掲載されたこと。

11月に発売された「世界のかわいいレース」

        

このブログでも何度か登場した、福島三千代さんが紹介されています。

世界の伝統技法で作られたレースを様々なカワイイ形で現代に活かしています。

写真は伊勢丹のワークショップの時に見つけた、イニシャル・ブローチと髪ゴムと靴下。

        

        

その他のページも読みごたえ、見ごたえ十分です。


そしてもう一冊は「暮らし上手の持ちよりレシピ」

        

小さくですが、姉夫婦のお店 ”ル・シャン・ド・フルール”のことが書いてあります。
なんでも料理研究家のこぐれあいこさんが、お友達のお家などへの持ちよりに利用されているとか。

        


ふだんからスキなテイストの本に知っている人が載っているなんて、ウレシイな。たぶん載っていなくても、手に取っていただろうな。



ますます、本は止められないよね〜。
author:Kaori, category:, 23:52
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夢見る本棚
 何度も言ってしまいますが、本が大好きなんです。


 これだけは止められない・・・。病気・・・。


 なので本もドンドン増えていきます。時々、売ってしまったりする本もあるのですが、やはり増える量のほうが断然多く、いつのまにか床に置いている面積が広くなり・・・。



 理想の本棚はよく外国の写真で見るような、床から天井まで壁一面が棚になっているようなもの。綺麗に整列しているのではなく、本が縦に横に無造作に収まっている姿が好き。

 こんなだったり、

           

 はたまた、  
 
      

           
 カビ臭い感じも好きだけど、こんな窓辺もいいな

           
            

 こんなのもステキじゃない、

                     


 あ〜あ、本ってステキだな〜。電子書籍が広まってきているけれど、ラジオ同様に紙の本もなくならないと信じて止まないワタシ。



 ところで、ワタシの本棚は理想とは程遠い・・・、みっともないのでちらっとだけ・・・

           

 いつか夢見る本棚に近づけるように、せっせと本を買い求めるワタシ。
author:Kaori, category:, 23:41
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旅する短編集
  ”南下せよと彼女は言う”

            


 まるで世界各地を旅しているような短編集です。


 パリ、アムステルダム、プラハ、ベネツィア、マドリッド、ホノルル。


 小説でありながら、ガイドブックのような、美術書のような・・・。





 書いたのは、有吉玉青さん。母は ”恍惚の人”が印象的な有吉佐和子さん。


 玉青さんの書くお話はとても明解で素直な感じが好感がもてます。


  ”恋するフェルメール”も夢中で読んだ記憶があります。舞台はやはり世界各地。世界の様々なところへ散らばったフェルメールの作品を訪ね歩く、心躍る旅。まるで自分もその地に立って、旅をしている気分になります。

            
 現在、日本に来日している ”真珠の耳飾りの少女”の表紙が、シンプルで好きです。フェルメールの絵に欠かせない『フェルメールブルー』にピッタリの布をバックにしてみました。


 有吉玉青さんの作品はまだ読んでないものがたくさんあります。また、ちがうものを読んでみようかな。
author:Kaori, category:, 22:24
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8月15日
  今日は終戦記念日。


           

 

 32歳の石田少尉が27歳の身重の妻に書き送った75通の手紙。


 結局、娘を抱くことはかなわず激戦の中で戦死した石田少尉。


 普通の日本人とその家族にふりかかってきた戦争とは・・・。

 石原典子(石田少尉の娘。石原慎太郎氏の妻)著 ”君よわが妻よ”







 最近はあまり戦争の本を読んでいませんでしたが、小学生のころは結構読んでいたなぁと思いました。 ”ガラスのうさぎ” ”かわいそうなぞう” ”はだしのゲン” ”ひろしまのピカ”などなど。



 なぜ、悲しい過去や残酷な過去を知りたがるのか?

 ただの興味本位?

 冷酷な性格?


 なんて思った時期が一時期ありました。それが、池澤夏樹さんの ”異国の客” のなかの
『非体験者は体験者になることはできない。できないことを承知で想像するのが誠意だ。』という一文を読んで「あぁ、そういうことかもしれないな」と思うことができました。


           


 終戦記念日の今日におすすめしたい本、二冊でした。



8/15の夕方の空。

 
author:Kaori, category:, 21:40
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日本の夏を感じる絵本
  お盆休みに入りましたね。

 一日窓際のミシンに向かっていても、近所はひっそりとしていました。駐車場の車はほとんど出払っています。





 セミの鳴き声だけが「夏だ。夏だ。」と話しかけてきます。



 それもまたよし。



 日本の夏を感じる絵本を二冊。

      

 どちらも少年が主役のお話。

 ”なつのいちにち” はシンプルな絵とストーリーが、『虫取り』という何でもない題材をキラキラと輝かせています。


引き戸のこっちと向こうの気温差が感じられる絵がお気に入り。


走る、走る。少年。




 ”海辺のパラソル” は何年か前によく出ていた、旬報社の大人の絵本シリーズの一冊。このシリーズは懐かしく、どこかもの悲しい感じが好きです。


 この”海辺のパラソル”も、終戦後の日本の夏のお話。夏の眩しい光が悲しい出来事をよりいっそう際立たせています。


いかにも戦後の夏の少年といった感じ





 こうしてみると、日本の夏には半ズボンの少年がよく似合います。




 夏はあっという間。



 少年よ。さぁ、早く虫取りにいかなくては!




 〜おまけ〜

ベランダのグリーンも元気です

 
author:Kaori, category:, 23:29
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夏風邪と ”七夜物語”
 かれこれ10日以上も風邪菌がわたしの体に居座っています。

 なかなかの粘着質な性格なヤツ。

 そんななので先週1週間は連休もふくめほとんど何も出来ませんでした。さすがに仕事も一度早退させてもらっちゃったりして。



 そんな熱にうなされるなか読んでいたのが、川上弘美さんの ”七夜物語”。

 主人公は小学校4年生のさよ。さよが同級生のほのだくんと図書館で出会った『七夜物語』というふしぎな本にみちびかれ七つの夜の世界へ迷い込んでいくファンタジー。懐かしさ、せつなさ、幸福感、罪悪感・・・沢山の感情に包まれながら物語は疾走していきます。

       


 挿絵は大好きな酒井駒子さん。駒子さんの描く子供は抱きしめたいくらいかわいい!この挿絵によって、さよとほのだくんの不思議な夜をめぐる冒険はより色鮮やかに映し出されています。


 もうひとつこの物語のお気に入りなところが、かわいらしい言葉選び。『リンネル』(さよ曰くすてきな外国風な布)、『さくらんぼのクラフティーの夜』、『七歳のお誕生日のセロハンに包まれた赤いハンドバック』、『大ねずみのグリクレル』、『甘い眠り』・・・。
宝もののようなかわいらしい言葉を、コラージュして飾っておきたくなってしまいます。

 




 物語が架橋に入る頃、熱も38度超え。


 祝日の静かな夕方。


 世の中の人はいったい何処へ消えてしまったんだ、というくらいの静けさ。


 さよとほのだくんの冒険は七つの夜を抜け、いま夜が明けようとしています。




 

 物語の世界と、熱で朦朧とする現実の世界との境界線がぼやけてくるようです・・・。



 思いがけず、熱の功名でファンタジー度が倍増しました。




 〜おまけ〜
さよが云う『リンネル』。おそらく麻のことでしょうね。我が家の『リンネル』を集めてみました。

            

 さよとほのだくんはその『リンネル』を腰にまいてエプロンにして、時には宙を飛ぶためのマントになったりもします。一番想像の『リンネル』に近いかなと勝手におもったのが、これ

            

 


 
author:Kaori, category:, 23:20
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江口古書店で運命の出会い!?
 昨日から風が強く吹いています。

 今日は朝からムシムシですが、お休みなのに6時に起きてしまいました。何故かと云うと、昨日は22時に寝てしまったから。なので朝から元気です。


 雨は嫌いではないけれど、このムシムシは苦手です。早く梅雨が明けてほしいなぁ。最近は昔のように、雷がごろごろなって、夕立がザァ〜っと降って、いよいよ梅雨明けというのがないようなきがしますね。結構、あの夕立が好きなのですが・・・。意味もなく打たれてみたくなります。



 さぁ〜、今日も雨のようなので、お家で過ごすとします。(お天気でもそうだけど。ふふっ)



 何度も言うようですが、本及び本屋さんが大大大好きなのですが、好きな本を片っ端から買うわけにもいかないので、気になる本を何度も手に取っては、また置いて帰るということをよく繰り返したりします。

 そんな本の一つだった ヘルマン・ヘッセの ”庭仕事の愉しみ”

 ”車輪の下”で有名なドイツの文豪ですが、後半生は執筆以外の時間を自分の庭で過ごしたそうです。そんなヘッセが庭から学んだ自然と人生の叡智を詩とエッセイで綴っています。


 先日、思い切って購入(思い切るほどのことではないのですが。買いたい本があまりにも多すぎるので・・・)しました。「いいな」と思い始めて1年程経過していました。




 買った翌日、たまたま別の目的で行った三宿で『江口書店』という、なんとも味のある古本屋を外から覗いていたところ、「むむっ?この表紙の感じは?」そして、Hermann Hesse
とうい文字。なんと、ドイツ語の ”庭仕事の愉しみ”でした。


 わたしはこういう出来事に勝手に運命的なことを感じてしまうたちなんですねぇ〜。『これはもう買えといっている。これを買えば何か良い事が訪れたり、何かためになることが書かれているんだ!』ってな感じに、スーパーポジティブシンキング発揮です。


       


 まぁ、別にまだ何も良い事は起こっていないんですが。


ドイツ版

日本版。ヘッセさん優しそう。

 微妙に中身の写真や挿絵が違う所を探すのも愉しみの一つです(地味ですね〜)


 そんな運命の出会いをした『江口書店』。調べてみたら、古書通の間では結構有名らしく、外国の古書が充実しています。小さいお店に古本が山積みされており、はっきり言って下の方とかは取れない。おばあさんがそんな山積みの本の後ろに隠れていて、私達も気づかないし、おばあさんも私達に気づいていないし・・・。

 そして、愉快なのがここの営業時間!!

月、水みじかっ!?

 思わず写真を撮ってしまいました。いいですね〜、この欲のなさが。


 本好きにはたまらない出来事でした。



 〜おまけ〜
 このムシムシを吹き飛ばすような爽やかな白ワインを飲みました。
以前、お花見でロゼを飲んだ ”パパ・プロヴァンス”の白。ロゼ同様、ハーブのような爽やかな香りがとても飲み易かったです。夏はやっぱりキン!と冷えたワインですね。

いかにも夏、といった佇まいですね。           
author:Kaori, category:, 06:54
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窓を開ければ・・・
  今日は夏至。


 北半球では1年で一番昼が長い日。



 これから、梅雨を超え夏に向かっていくと云うのに、なんだか不思議ですね。



 そんな最近ですが、おとといは台風で、昨日は台風一過でした。


 昨日、仕事を終え家に帰ると部屋の中が茜色に(まるで加藤茶が『ちょっとダケヨ〜』なんていいそうな)。ベランダに向かうと、きれいな夕焼けが・・・。

       


 しばし、うっとり。慌てて写真をパチリ。

 ホントきれいでした。




 キレイな景色といえば、最近買った絵本 ”あさになったので まどをあけますよ”

           

 絵本作家、荒井良二さんの絵本です。荒井良二さんの絵本は本屋でいつも心惹かれていたけれど、手に入れたのは今回が初めて。いつもシュールな絵を書きます。一目で『あっ!荒井さんの絵!!』ってわかります。


 この絵本、すっごくステキ!!

 本の帯にはこう書いてあります。『なにげない日々のくりかえし、そのなかにこそあるたしかな希望、生きることのよろこび。きみのまちははれているかな』

 
 あさになったので まどをあけますよ
           

 あさになったので まどをあけますよ
           

 あさになったので まどをあけますよ
           
 やまは やっぱり そこにいて
 きは やっぱり ここにいる
 だから ぼくは ここがすき

 あさになったので まどをあけますよ 



 

 さぁ、明日は雨かな?

 それでも、あさになったので まどをあけますよ!!!        
author:Kaori, category:, 21:19
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嬉しい発見
  先日買った本 ”世界の夢の本屋さん”。

 この本がまたとってもハッピーな本なんですねぇ〜。タイトルのまんま、世界(主にヨーロッパとNY)の夢のようなステキな本屋さんを紹介している本です。

       

 まったく本屋さんというものはどこの国でも魅力的ですね。本を眺めて、しばし世界各国の本屋巡りをしています。


 そして中でもパリの古めかしい本屋さんが気に入り、よ〜く観察していると・・・。「なんかこのおじさん見た事あるような」「この床のタイルって?」って感じに。




 そう、そうなんです!去年の南仏旅行の帰りにチラっと寄ったパリで覗いた本屋さんだったのです。発見した時には一人でニンマリ。

 その後ダンナさんに本と写真を見せ、「ほら!この床のタイル一緒でしょ!」「ここの曲がり角がここで」「このおじさんいたよね?」などなど、無理矢理同意を求めたりして。

 この本屋さんはパリでもっとも美しいと云われているパッサージュ(日本でいうアーケード) ”ギャルリー・ヴィヴィエンヌ” にある『ジュソーム書店』といいます。19世紀からあり、パリらしい風情のある佇まいがステキです。

      

 下の写真は実際にパリで撮った写真。あぁ〜何か買っておけば良かったなぁ〜。

           

           

 ↑この先を行った突き当たりに本屋はありました。確かに美しいパッサージュでした。


 旅行って事前に調べて行くのも好きだけど、こういった偶然の発見もいいですね。




 未だにフランス旅行の喜びが隠せないわたしなのでした・・・


    〜おまけ〜

 1/21はだんなさんの誕生日でした。なので外で食事をしようと、以前から本や雑誌で人気があって予約がとれないというワインのお店に行ってきたのですが・・・。う〜ん、すごい期待ハズレでした。料理もサービスも。やっぱり自分の目と舌で確認しないとわからないもんですね。でもお店は噂通り繁盛してました。どうして?どうして??

   ←がっかりだったので飲み物しか写真撮ってません。
         



 



author:Kaori, category:, 00:23
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